PFU

今朝の中日スポーツ紙面から。

北陸のPFU オレ流バレーで狙うVリーグ昇格 (中日スポーツ)



 型にとらわれない戦術で、女子バレーボール界をにぎわす実業団チームが北陸にある。V1リーグに所属するPFU(石川県かほく市)。今年のリーグ戦は2位(12勝2敗)で、Vリーグとの入れ替え戦に進出。惜しくも敗れて昇格はならなかったが、独特のサーブレシーブ陣形をはじめとした「オレ流バレー」はファンを魅了した。競技の常識と自分たちの可能性に挑むチームの姿を追った。


 その光景を目にした一部のファンが驚きを込めてこう呼んだ。「東京パフォーマンスドール」。6人が横一列に並ぶレシーブ陣形から始まるPFUのバレーは、まるでコンサートのステージに並んだ乙女たちが歌い踊る姿と重なり、かつてのアイドルグループ名が出てきた。前代未聞の陣形が、会場を魅了する独創的なバレーの象徴だ。


 「世界中のチームでウチだけの陣形でしょう。社内では『フラット・シックス』と呼んでますが、苦肉の策だったんです」。考案した桜井貴志監督(33)は打ち明けた。


 決して奇をてらったのではなく、理にかなっているのだという。「サーブレシーブがそんなに得意じゃないので、攻めのバレーをやるために返球率が一番良くなる状態を考えたらこうなった」。6人が横に並べば、相手がどのコースにサーブを狙ってきても「中学、高校で練習してきた」正面レシーブになるという理屈だ。加えてサーブレシーブも一般的なアンダーハンドではなくオーバーハンドで行い、速いトス回しからのコンビバレーの機能性は格段に向上。Vリーグ昇格まであと一歩に迫った。


 「常に攻める。ルールブックを熟知してできることは最大限にやる」という考えで、守備専門でアタックなど攻撃を禁止されているリベロが、ドライブ気味に沈む球を返球して得点を狙うこともある。ルール範囲内の“攻撃”なのだが、斬新すぎるプレーに相手監督が思わず審判に確認を求めることもあった。95年から足を出してのレシーブも認められるルールに変わったため、準備運動ではサッカーのリフティングが日課になっている。外国のナショナルチームも採り入れている練習だが、古いバレー関係者からは「バレーボールを足で蹴るもんじゃない」との声も耳に入ってきたという。バレーの常識と戦っている。


 「オレ流バレー」を打ち出す桜井監督の原点は現役時代にある。学生時代はセッターだったが、身長170センチと高さに恵まれず、お世辞にもエリート選手とは呼べなかった。もちろん実業団経験はない。強豪と当たると歯が立たなかったが「昔からどんなに強い相手と戦っても、『ただじゃ負けない』と思った。何とか勝てないかと抵抗していた。選手じゃない今はなおさらです」。勝利の糸口を探して、あがくことをやめない。


 PFUの選手も『春高バレー』で目立った活躍をしたようなスター選手はいない。チームに加わってから力を付けていく。セッターの古藤千鶴主将(23)は「今のレシーブの陣形も最初はびっくりしました。大丈夫なのかな? と。でも、監督の話を聞くとハッと気付かされることが多いんですよね」。平均身長172センチと決して大きくはないチームに、メグもカナもかおる姫もいないが、自分たちのバレーに誇りを持っている。


 06年度のシーズンが始まったばかり。5月に全日本選手権黒鷲旗)を控えるが、この1年戦ってきたスタイルの集大成の場にするという。最大の目標はこの春に逃した北陸初のVリーグ昇格を果たすこと。桜井監督は「昇格して北陸のバレー熱を盛り上げたい」と力を込める。そのための新たな秘策はあるのか? 「選手個人個人の良さが素直に表現できるバレーができれば…。まあ、いろいろ考えてます」とニヤリ。今度はどんなバレーを創造するのか、目が離せない−。

朝起きて,新聞を見て,この記事を見たときには驚きましたよ。バレーが載ってるなんて思いもしなかったから。
でも,,,まだ読んでおりません(汗)



前から聞いてはいたPFUのサーブレシーブ陣形。私も2月に刈谷で見ました。今度の黒鷲旗でもPFUの試合は見たいなと思っているけれど,果たして大阪まで行くことが出来るのだろうか?
仕事が忙しくなりそうな,そんな予感。